好調な中部経済圏で活躍中の、魅力的な中高年男性を紹介するコーナー「ザ・シニアズ−男の品格−」。
第2回目は、株式会社宝金堂<愛知県岡崎市 宝石貴金属・カメラ・時計・ギター販売>の専務取締役 佐谷智氏にご登場願った。

【the-seniors ID#002】
● 佐谷 智(さたに さとし)氏 51才
DATA: 株式会社宝金堂 専務取締役
岡崎城下まち都心再生協議会 会長
佐谷氏が専務を勤められる宝石貴金属店の株式会社宝金堂(ほうきんどう)は、岡崎城にほど近い康生通り商店街にある。
店舗を訪れるとウインドーに記された「創業明治37年」の文字が眼に飛び込む。まずは、宝金堂の成立ちについてが話題となった。
佐谷氏:「1600年の関ケ原で佐谷家は徳川方に寝返ったんです」
せ、関ヶ原!では、宝金堂さんのルーツは実は戦国時代?
佐谷氏: 「いや、まだその時は武士。勝利した徳川とともに本家は
江戸に移り、新家のウチだけが岡崎に残ったわけです。
しかし、泰平の世が続くと武士も生活が苦しい。
そこで200年位前に武士をしながら”飾り職人”
としても仕事
を始めたと。それが”宝金堂”の始まりです」
では、なぜ「創業明治37年」と?
佐谷氏: 「200年位前といっても日付が定かでないので、私の祖父の
誕生日を会社としての創業にしておくかということに(笑)。
戦前から貴金属を取扱い始め、カメラ・時計は戦後からです
」
店内一角にはギターやウクレレが
ギターも販売されているようですが…
佐谷氏:「ギターは私の趣味で始めました。若い頃からフォークが
大好きで。70年代フォーク。高石ともや、吉田拓郎、西岡恭蔵・・・
あっ、これでも昔はロングヘアだったんですよ(笑)
」
実は、佐谷氏は仕事の合間にバンド活動もされているということ
。
取材スタッフの事前情報によると、その腕前は玄人はだしとのこと。
バンド活動やフォークギターへの想いをお聞きしてみた
。
| 関西フォークシーンの大物「西岡恭蔵」との出会い、そして別れ・・・ |
バンド活動ではCDまで出されたということですが、活動と会社経営。両立は大変だったのでは?
佐谷氏:「西岡恭蔵さんの追悼として出したCDが思ったより売れてしまって、デビュー話まで飛び出して・・・
”これは本業がおろそかになるぞ、このまま続けたらヤバイぞ”と、バンドはきっぱり解散しました。
他のメンバーも地域で商売をやっている者ばかりだったのでね。 今参加しているバンドは、もう少しのんびり
やっています。ここ(宝金堂)の店内で年2回程度、不定期にライブをすることもありますよ」
ところで、西岡恭蔵さんとは、なにかご縁があったのですか?それとも熱狂的なファンとしてCDを?
佐谷氏:「恭蔵さんがライブ活動の時に、ご自分のギターをうっかり破損されてしまった。
で、知人を通じ私の所にギターを借りにみえたのがお付き合いのはじまりでした」
その時、西岡恭蔵氏がライブで使用したというギターを見せて頂いた。あまりギターに詳しくないにも関わらずスタッフが
思わず「カッコいい!」と叫んでしまった思い出のギターは「」。
佐谷氏:「恭蔵さんが岡崎にくれば一緒に食事をしたり。
でも、奥さんのKUROさんが亡くなられた2年後、彼は自殺して
しまったんです
・・・」
解散したバンドFOLKINZOO
ところで、宝金堂さんでは完全オーダーメイドのギターを作ることができると聞いたのですが・・・
佐谷氏:「うちはカスタムショップとして、どんなギターが欲しいのか依頼者からじっくり話を聞きます。どんな材を使うか、
ネックの幅
はどの位にするか、ポジションマークの形、素材・・・細部まで決定したら腕の良い職人に依頼します。
既成の物に装飾を加えたりするセミオーダーもできますよ」
有名ミュージシャンのギターがオークションで高額落札されたりします。カッコいい高級ギターを飾って楽しむ方も居る?
佐谷氏:「飾っておくだけのギターなんか売りたくないね。弾いてやらなきゃ、ギターが可哀想。
その人がどんな風に演奏するのか見せてもらったりして、本人が気持ちよく演奏できるギターを作ってるからね」

一枚板を使った贅沢なオーダーメイドギター
納品前のオーダーギターを特別に見せて頂いた。
既成の物と見比べると、使用されている材がまるで違うのが
取材スタッフにも一目瞭然だ。
しかも、表裏を一枚板で作っているということ・・・。
これなら依頼者も最高の演奏ができるはず。
佐谷氏:「この材が高価なんです。希少価値というか・・・。
ギターに使用する材は10〜30年おかないと
使えない。ブラジルの木なんかいいんだけど
ワシントン条約の関係で、今は新たに輸入
ができない。今日本にあるのは禁止に
なる前に輸入した物のストックだけかな」
ギターの他に今夢中になってみえることはありませんか?
佐谷氏:「岡崎の町づくり。”岡崎城下まち都心再生協議会”の会長として地元商工会の方や学生をはじめ、いろんな
分野の人たちと一緒に”21世紀型の再開発”を模索しています。地方都市としては全国的にも早い時期
(昭和40年代初め)に開発された岡崎の中心街。それは大きな建物を立て、大手百貨店を誘致する・・・
といった20世紀型の開発でした。今、その頃建てた箱物が難しい問題を抱えてしまっている。
これからは、先々のことまで考えて再開発をしないといけないと思ってますよ」
会社経営、バンドに町づくりと多忙でいらっしゃいますね。健康面でなにか気をつけてみえる事は?
佐谷氏:「ないですね(笑)。少し前に血管が詰まっていて、医者には”いつ死ぬかわからないよ!”と言われた事
もありましたが、無事手術も成功して今は元気。あいかわらず酒も飲むしタバコも吸う」
少し心配する取材スタッフ・・・。しかし、ご本人の言に違わず、大変お元気そうである。
ちなみに佐谷氏は180cmの体躯。何か運動をされているかと思いご質問したが、テニスなどたしなまれた
ことはあるものの現在は「特に運動などしていない」とのこと。
今後の夢は?
佐谷氏:「あと数年したら、修行に出てる息子に会社を継いでもらってリタイヤし、楽器屋とライブハウスをやりたいですね。
店内でギターを教えたり、ライブしたり、音楽が好きな人が気楽に集まれる場にしたいと。
岡崎出身のミュージシャンをプロデュースするのも面白い」
本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございました。
ところでご本業の宝石・貴金属についてのお話がほとんど伺えなかったのですが・・・。
佐谷氏:「ん〜。お客様にはその方が一番美しく見える物をおすすめしたいので・・・ご本人が気に入られて
いても”それは似合わない、こちらの方が似合いますよ”とはっきり言うこともありますよ(笑)」
宝飾店を営まれていながら、大らかで飾らないお人柄の佐谷氏であった。
(インタビュー了)
★「男の品格」バックナンバー >>ID#001メガネの三城 中条幸数氏
| オーダーメイドギターを作って欲しい!という方は・・・ ※インテリアにせず、必ず演奏される事をお約束下さい |
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【FAXでのお問合せ】 FAX番号(0564)54-7472 まで
ご質問事項と併せ「お名前・ご連絡先」を忘れずにご記載の上、 ご送信下さい。
| Memories −関西フォークシーンの大物・西岡恭蔵(1948.5.7生〜1999.4.3没)− |
フォークグループ「ザ・ディラン」を大塚まさじ、永井洋らと共に結成。
象狂象のペンネームで作った「プカプカ」は代表曲といえる。
元キャロルの矢沢永吉にも、作詞家として詞を提供するなど
関西フォークシーンの大物として、数々のシンガーに影響を与えた。
'97年に病死した愛妻KUROの後を追うように、3年後の'99年自死。
多くのファンが、その早すぎる死に涙した。

在りし日の西岡恭蔵<写真提供:佐谷氏>
☆「-ザ・シニアズ-男の品格」コーナーでは、今後も様々な分野から魅力的な中高年男性をご紹介する予定です。乞うご期待!☆
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